鷹尾山蓮王寺は、あいの風とやま鉄道小杉駅の北東約700メートルの位置にあります。
私は小杉駅より歩いて行きました。
貴重なお宝を案内していただき感謝です。
ただ当日は逆光線であまり写真は撮れませんでした。
参拝日 令和元年9月30日
所在地 富山県射水市三ケ高寺1597
宗派 高野山真言宗
山号 鷹尾山
寺号 蓮王寺
御本尊 丈六阿弥陀如来
札所 越中一国三十三観音霊場 第17番
北陸白寿三十三観音霊場 第25番
北陸三十六不動霊場 第15番
いただいた栞によると、小杉町発祥の地である鷹尾山蓮王寺は、高野山真言宗に属する古刹であり、県下真言宗寺院でも、十指に屈せられる名刹の一つである。
その開創は、文武天皇大宝元年(701)越中の守佐伯有若公が、行基を招いて鷹の供養のために、七堂伽藍を建立したといわれている。
その後、幾多の盛衰を極め、特に元亀、天正の乱に(約400年前)寺塔の荒廃は、極に達したが、江戸時代初期に、現存の、諸仏が再興され、本尊、丈六阿弥陀如来とともに、現代にいたっている。
現在の、本堂内陣には、本尊丈六阿弥陀如来座像、胎蔵界大日如来、聖観世音、薬師如来、地蔵菩薩、七福神などの諸像がまつられ、越中造像史上の貴重な資料となっている。
また、小杉大仏として知られる丈六阿弥陀如来は、古くからぼけ封じの仏として知られ、そのまわりにまつられている、えびす大黒をはじめ幸福の神といわれる七福神とともに、人々の心のふるさととして、信仰を集めている。
なお、境内には、千躰不動尊(高さ5m)をまつる不動寺、観音堂、石仏不動(大岩山日石寺の分身)、白寿観音、人形供養観音等の堂宇や、仏像が整然と安置されているとあります。
天文年中、長尾為景が砺波の増山城を責める際蓮王寺を焼き払ったとの事。
この大仏は(高さ5m)、御頭と御手のみが焼け残ったそうでその後、江戸中期の頃、定観法師が胴体を作り復元しました。
古くから鷹寺大仏としてぼけ封じの仏として近況に親しまれています。
南砺市城端、縄ヶ池の伝説に、藤原秀郷(平安時代中期の貴族・武将)が近江国(滋賀県)琵琶湖の龍神の依頼により、近江三上山の大百足を退治したとあります。
水不足だった蓑谷の里にお礼としてもらった龍神の子を、山中に掘った小さな穴に入れ、縄を張り巡らして祈ったところ、一夜のうちに水が湧き出し池になったといわれています。
蓮王寺では、この後日談を伝え、秀郷が任国の下野国(栃木県)へ帰ろうと小杉の里まできたところで病気にかかり、同寺で療養したが客死、そのため供養の五輪塔を建立したと伝えています。
高さは175センチで石材は高岡市海岸部に存在する岩崎石といわれています。
丈六に 陽炎高し石の上 芭蕉
とあります。