伊勢神宮の末社 十社大神はあいの風とやま鉄道小杉駅の北東約700メートルの位置に鎮座しています。
私は小杉駅より徒歩で参拝しましたが、大変手入れされた神社らしく新しい建造物が目立ちます。
また還暦祝いの記念樹が多く目立ちました。
参拝日 令和元年9月30日
所在地 富山県射水市三ケ高寺870
主御祭神 天照大神
いただいた栞によると応永7年(1400)、三ケの伊勢領に伊勢神宮の末社として鎮座され、広大な境内地に、うっそうとした杉の大樹、老木の藤が下条川べりに繁り、神宮両社(内宮・外宮)の天照大神宮と豊受大神を祀る越中古社で権威ある社(藤の宮)として信仰が厚かった。
三ケ地区には伊勢領神明社の他に、真言宗蓮王寺の守り神の十社大明神等十四社が鎮座されていたが、昭和2年(1927)にこの地に合祀され、十社大神となった。
神宮から分社される際に伝えられた木造白馬、狛犬、能面等歴史を残す貴重な市指定の文化財も多い。
昭和8年(1933)に拝殿が新築、平成元年()には百数十基の石灯篭が奉納され、平成7年()には第61回の伊勢神宮の御遷宮に伴い、内宮御正殿の御用材をいただき幣殿が完成した。
境内地2000坪の神宮の薫り高い荘厳な鎮守の森として広く崇められているとあります。
建保3年(1215)、僧、教信が、蓮王寺の境内にあった鷹尾大明神のほか九院を合祀し、現在の十社大神の場所に十社大明神を創建したとされます。
九院とは、延命院・大悲院・月光院・不動院・笹山院・無量寿院・弥勒院・甘露院・勝軍院です。
昭和2年(1927年)、十社大明神のあった場所に三ケ地区の14社が統合され、現在の十社大神となりました。
14社は、伊勢領神明社、枯杉社・諏訪社・黒崎社・貴船社・三本杉社・天神社・八幡社・愛宕社・笹山社・住吉社・福堂社・神明社・八幡社です。
統合に際し、社名には「十社」という言葉が残り、「大明神」は「大神」へと変更され、御本殿は旧伊勢領神明社の神明造の社殿を移築し主祭神は伊勢領神明社に祀っていた天照大神とされたそうです。
宝物殿内には多くの文化財や鏝絵があるが、建物そのものも昭和2年に十四社が合祀されたうちの一社、十社大明神の本殿だったと伝えられています。
伊勢神宮遥拝所は、富山県射水市から、はるか伊勢神宮に拝礼するため設けたもので端垣も 、神宮の御用材だそうです。
白塗りの木馬は神馬として伊勢神宮から運ばれてきたとされ、黒は天保年間の作とされ、市指定文化財です。