医王院はあいの風とやま鉄道、石動駅の南西約1500メートルの位置に鎮座しています。
私は埴生護国八幡宮の参拝と併せて徒歩で向かいました。
参拝は私一人で御朱印も住職さんに書いていただきました。
参拝日 令和五年五月十一日
所在地 富山県小矢部市埴生4476
山号 若宮山
院号 医王院
宗派 浄土宗
御本尊 阿弥陀如来
薬師如来
頂いた資料によると当院は慶雲三年(706)に創立され、天平元年(729)に聖武天皇より医王院の勅額を賜っております。
天文十二年(1543)兵火にかかり堂宇が焼失し、同十五年(1546)、現在地に再建されました。
本尊は銅造阿弥陀如来坐像です(当院の山手の若宮古墳より発掘されました)。
他にも寺宝として僧形八幡神座像、病患除薬師如来等をお祀りしています。
病患除薬師如来は菅原寺の行基菩薩の真作で、諸々の病難を除く霊験あらたかな尊像です。
四十二代文武天皇が諸国巡業で、倶利伽羅山の麗埴生の里にご滞在のおり、慶雲三年の夏、諸国天変地異で軒毎に病難死者が多く、行基菩薩大悲願でこの尊像を彫刻し、偏に念誦し人民と共に信仰すると利益大きく病難忽ちに退散し、その法力に驚き、里人の帰依信仰する者が多くなりました。
その後孝謙天皇から若宮山医王院と勅号を賜り、長く専修念仏の道場となっておりますとあります。
明治二年に長楽寺(現 倶利迦羅山不動寺)から移される。
この仁王像の洞内より慶長三年(1598)に『源頼朝寄進状』(直筆)が発見されるも、現在石川県津幡町の重要文化財として倶利迦羅山不動寺に保存されている。
慶長年間に津幡町竹橋から倶利伽羅峠を超えて、小矢部市埴生までの沿道に道標として祀られていた『倶利伽羅峠三十三観音』のうちの十一体が医王院に安置されたといわれているそうです。