徳城寺は、あいの風とやま鉄道滑川駅から南西約700メートルの位置にあります。 また、富山地方鉄道中滑川駅から北東約500メートルの地点です。
私は滑川駅から徒歩で参拝しました。
寺勢が感じられ手入れの行き届いたお寺さんです。
特段拝観料も払う事なくたくさんの寺宝を見せていただきました。
参拝日 令和元年9月25日
所在地 富山県滑川市四間町598
宗派 曹洞宗
山号 神明山
寺号 徳城寺
御本尊 釈迦牟尼仏
札所 越国観音霊場三十三札所 第30番
新西国観音三十三札所 第8番
奥の細道北陸路三十三札所 第10番
いただいた栞より
元中3年(1386) | 上市町館又は立山町四谷尾に土肥美作守の命により館城の守護寺として天台宗の徳城寺の堂宇を建設。 後に上市眼目立山寺大徹禅師の弟子普門元三禅師を開山として迎えられる。 |
天正11年(1583) | 戦乱により四谷尾の堂宇を焼失。 滑川の浜辺の滑川城址寺町(現在の荒町)に建立。 |
元禄2年(1689) | 松尾芭蕉徳城寺に宿泊。 |
明和元年(1764) | 芭蕉翁の句碑有磯塚を建立。 併せて知十塚(河瀬知十塚)建立。 |
明治明13(1880) |
荒町から現地(四間町)へ移転。 |
昭和61年(1986) | 山門再建 |
平成4年(1992) | 徳城寺記念館開館。 鐘楼再建。 |
平成22年(2010) | 羅漢堂再建 |








有磯塚と知十塚
元禄2 年(1689)、松尾芭蕉が奥の細道紀行の際に越中で詠んだ句として知られる「早稲の香や わけ入右は ありそ海」の句碑です。
芭蕉の70 回忌を契機として、当時滑川の俳壇を代表する川瀬知十・史耕・珂城らが中心となり、明和元年(1764)に荒町の徳城寺に建立されました。
この句が刻まれた石碑は富山県下に10 基以上あるが、建立年が明確で最古のものが有磯塚です。
明治13 年(1880)、徳城寺が現在地に移った際に句碑も移転されました。
有磯塚の脇には川瀬知十の13 回忌に建てられた「知十塚」もあります。

